About Acacia:アカシアについて
無垢フローリングにおいてリーズナブルで人気の樹種アカシアです。アカシアは東南アジアで計画的に植林された木のため資源の枯渇や価格の高騰なども影響を受けにくい樹種です。
アカシアフローリングの良い点
- リーズナブル
- 広葉樹で中程度の硬さ
- 安定性が良い
- 高い耐久性
- ナチュラルな色合い
- 加工バリエーションが豊富
- 自然塗装と相性が良い
アカシアの悪い点
- ナチュラルグレードは色差が大きい
- 木肌が荒い部分がある
アカシアの色差
アカシアは部位により色差があります。白太、心材はもとより薄い茶色から濃い茶色、赤っぽい部位、黄色っぽい部位と多彩です。これはアカシアの良い点でもあり、悪い点でもあります。フローリングで言えば節の少ないセレクトグレード(AB)は色違いも小さいく、ナチュラル(ABC)、ワイルドグレード(ABCD/BCD)になるほど色差が大きくなります。
木肌の荒い部分
無垢材は多かれ少なかれ木肌の荒い部分が存在します。毛羽は基本的に塗装時にサンディングによりある程度削られますが、荒い部分は削ってもあまり変化なくまた、塗装でも浸透性の自然塗料では床面に大きな被膜を作らないため少しザラザラ感が残ります。浸透性の塗料とは言え床面は天然樹脂や蝋でコーティングするためある程度は軽減されます。
特に濃い色を塗装した場合、木肌の荒い部分がやや白く見えます。ただし角度の問題で光との反射で床面の木肌の荒い部分が可視化されます。
この部位は塗装前にしっかりサンディングしています。木肌の荒さは木そのものの特性なので天然木である証でもあります。
先の記述の通りUV塗装や自然塗装でも3回塗りなど塗装すれば判らなくなります。
リーズナブル
無垢フローリングとしてのアカシアは非常にリーズナブルな材となります。特に広葉樹では1-2を争う価格設定で木の特性、雰囲気を考慮すると非常にコストパフォーマンスに優れる樹種です。例えば同一グレードで同一仕様のチーク(インドネシア産)で1.7~1.8倍ほど価格が高くなります。アカシアと同等またはそれ以上リーズナブルな価格の樹種は西南桜でしょうか。
針葉樹ではさらにリーズナブルなレッドパインや国産の杉などがあります。
豊富なバリエーション
フローリングとしてのアカシアは非常にバリエーションが豊富な樹種です。UNI、乱尺、OPC、ヘリンボーン、パーケット、FJLとほぼ全ての加工に対してランナップしています。
フローリング以外でもパネル用集成材や、家具、テーブルウェアなど様々な用途で使われています。
国内への入荷は未確認ですが、床暖房に対応可能なサーモウッド処理を施したアカシアの無垢フローリングもあります。サーモウッド処理を施した板や集成材は輸入されています。
無垢フローリング
- UNIタイプ
- 乱尺
- OPC
- ヘリンボーン
- パーケット
自然オイル塗装
アカシアは塗料の浸透性が良いため、自然塗装との相性が非常に良い材です。そのため着色塗装も人気で各メーカーで特に茶系の塗装済商品などが提供さています。
一般的にブラウン・ダークブラウン系が人気のアカシアですが、インダストリアル・アンティーク・ヴィンテージのデザインにマッチするスモークや白系も人気です。