アカシア
アカシアはマメ科アカシア属の木で熱帯や温帯地区に分布しています。現在国内でフローリング材として販売されているアカシアは、インドネシア、ベトナム、中国南部などで植林された材が主です。一部では中国の植林ではない天然の高級なアカシアもあり、こちらは同じアカシアでも樹種が異なり非常に硬く表情(木目)豊かな材で価格も高くなります。近年では中国でもベトナムやインドネシアと同種のアカシアの取り扱いもあります。
現在は流通している主なアカシアは、植林のインドネシア産、ベトナム産が主流となっております。当社では、現在ベトナム産アカシアを主に扱っております。比較的成長が早く計画的な植林により伐採された環境を考慮したエコロジーな材料です。
Acacia
- Acacia mangium:植林 インドネシア、ベトナムなどで床材として製造。中国でも製造。
- Acacia hybrid(mangium × auriculiformis):植林 ベトナムなどで床材として製造、マレーシア、インドネシアでも栽培
- Acacia auriculiformis:植林 ベトナム、中国などで床材として製造(調査中)
- Acacia confusa:天然木
アカシアの用途
アカシアは幅広い用途で利用されています。紙の原料からテーブルウェア、家具、ウッドパネルなどで利用されています。基本的に植林樹で、どんなところでも育つ強さがあり、早いスピードで成長します。
フローリングとしてのアカシア
耐久性もありシロアリにも抵抗力があるのが特徴です。比較的寸法安定性もよく、材質は適度に硬く粘りがあり、衝撃・曲げに対しても強く耐久性に優れ腐りにくい特徴を持ちます。
一部ウッドパネルなどでアウトドアでも使われる耐久性もありますが、非常に硬質な訳でもなく床材として適度な硬さを持ちます。
自然オイル塗料との相性が良く、オイルは浸透しやすく、着色、調色をしても色の乗りが良い材です。
木の表情は非常に豊かで、大径木ではないため基本的に白太や節が入るグレードが中心となります。色も白っぽい箇所から濃いブラウンやイエロー部分など部位により多彩です。
非常に天然木らしい表情があります。
※近年では濃淡のバランスもよく極端に比重の重いもの軽いものなども排除しています
※当社ではイエロー部分は極力無くすように工場側に指示して製造しています
アカシアの特徴
フローリング材としてのアカシアの特徴について
※以下はナチュラルグレードの特徴です。
加工タイプ
当社で取り扱う無垢フローリング アカシアはUNIタイプ・乱尺タイプ・ヘリンボーンタイプがあります。
UNI タイプ
Unitedの略で、3-5枚の無垢材をフィンガージョイントにより縦継ぎして製造された定尺のフローリングとなります。一般的には3-5枚継ぎですが、コストを抑えた4-6枚継ぎの物もあります。
乱尺 タイプ
ランダムな長さの1枚物の板で構成されたフローリングです。1枚1枚四方本実加工が施されています。
ヘリンボーン タイプ
語源はにしんの骨よりきています。フローリングの張り合わせた造形がそのような形に似ているためその様に呼ばれています。デザイン性に非常にすぐれています。